積み上げたものを壊すのが怖い。そんなあなたが本当 に守るべき、たったひとつのもの

何かを一生懸命やってきて、ようやくそれなりの形になった。
そこまで来るのは、決して楽な道じゃなかったと思います。
すると不思議なもので、僕たちはそこでふっと足が止まるんですよね。
いや、止まるというより、守りに入ってしまうんです。
「壊したくない」と縮こまった瞬間に、息苦しくなる
「せっかくここまで来たんだから、壊したくない」 その気持ちは、
痛いほどよくわかります。
手探りで、傷だらけになりながら積み上げたものほど、
絶対に失いたくないですよね。
でもね、壊れることを恐れて縮こまった瞬間に、なんだか息苦しくなりませんか。
雨が上がってすっかり晴れているのに、
濡れて重たくなった傘をいつまでもギュッと握りしめて歩いているような、
そんな窮屈さ。
守りに入った人は、そこから先に進めなくなるんです。
守るべきものを、僕たちは時々間違えてしまう
ここで、ちょっとだけ視点を変えてみたいんです。
僕たちって、守るべきものを、時々間違えてしまうことがあるんじゃないでしょうか。
……ていうか、僕だってそうなんですけどね(笑)。
せっかく作ったやり方とか、うまくいった時のやりくりとか、
崩すのが怖くて「このままでいいやん」ってしがみついてしまう。
でも、本当に守るべきなのは「今ある形」や「積み上げた状態」じゃないんです。
「自分は一度、ここまで来ることができた」という、あの道を通った事実のほう。
状態っていうのは、ただの一度の成果でしかない。
だから、風が吹けば崩れてしまうこともある。
けれど、そこに至るまでに自分がどう動いたか、
どうやって壁を乗り越えたかという「再現性」は、
崩れても消えないんです。
価値ある仕事は引き算、なんてよく言いますけど、
過剰な「守りたい」という執着を引き算してみると、
本当に強いものが残ると思うんですよね。
一度自分の足で登った道は、体がちゃんと覚えている
一度自分の足で登った道は、体がちゃんと覚えているんです。
最初の登りは、そりゃあもうしんどいです。
出口も見えないし、どこに向かっているのかもわからない。
手探りで、ただ必死に足を動かすしかないから、時間もかかる。
でも、二度目は違います。
「あ、ここを通ればいいんやな」って、体が勝手に反応する。
戻る場所がわかっているから、一気にリカバリーできるんです。
最初にゼロから道を切り開くのと、すでに知っている道をもう一度たどるのとでは、
まったく別の作業なんですよね。
だから、誰かに引っ張り上げてもらっただけの道じゃなくて、
自分の足で泥臭く通った経験が、一番の強みになるんです。
「せっかくやし」ってしがみつくの、もうやめにしませんか?また登ればいいんやから。
だからこそ、言いたいんです。
一度潰れてもいい、って。
失敗して、また一からやり直すことになっても、
自分の力で登った道なら必ず戻れる。
「二度と崩したくない」とビクビクするより、
「崩れてもまた戻せるから大丈夫」って思っているほうが、
よっぽど自由に動けますよね。
「せっかくやし」ってしがみつくの、もうやめにしませんか。
また登ればいいんやから。
焦らなくていいんです。
ぼちぼち、自分のペースでやっていきましょう。
疲れたらきっちり充電して、また歩き出せばいい。
一度ちゃんと登れたあなたなら、何度だってやり直せる。
僕はそう思うんです。
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