このブログを読んでくださる方は

・知り合い、または自分が福祉事業所に通所している

・福祉事業所の支援員である

・福祉事業所を検討している

・福祉事業所に興味がある一般企業の方

が多いと仮定して書いていきます！

あくまでも一つの考え方であり、これが全てだと思っていないことは最初にお伝えしておきます。

支援って何？

最初に一番の謎を持ってきます。笑

これは、本当に多くの支援員の方々が一度は考える内容ではないでしょうか。

支援をやってあげる？支援させてもらう？

自立とか、意思決定とか、なんかよくわからないカタカナ言葉が出てきたりとか、人によって解釈や考え方が違いすぎて結局なんやねん・・・

って思っている方、とても多いのではないでしょうか。

同僚や上司にそれは支援じゃないと言われたり、一生懸命支援しているつもりが空回ってしまって傷つけてしまっていたり。

じゃあ支援っていったい何なの！教えてよ！

って思ったこと、誰しもがあると思います。

私もさんざんたくさんの人とぶつかり、意見交換して、考えて、悩んでいました。

たかが「支援」という漢字2文字にどれだけ翻弄されているのか、、、、日々奮闘していました。

ある時、ふと気づいたこと

「支援とは何か」そんな禅問答のような、哲学のような問いに悩みつくしたときに、一つだけ気づいたことがありました。

ということでした。

支援したい人、支援してほしい人、支援されたくない人、いろんな人がいて、いろんな人の目線で支援を語ると、そりゃ間違いなく答えなんて出なくてお蔵入りしてしまいます。

そんな何かの助けを求めてきた人達のことを「こっちの都合だけで」考えて、「こっちが都合のいいその人の将来」を作り上げて、「こっちの都合がよくなるように」誘導していく。

あら怖い。自分の都合のいいように誰かの人生を勝手に決めるなんておこがましいんじゃないか。

本当に自分は助けを求めてきた人たちの話を聴いて、その人の人生を聴いて、そのために何を協力するのがいいのか考えていたのかな。

本当にその人にとって必要なことは何なのか、自分がその人になって考えたのかな。伝えることができたのかな。

見える言葉だけ拾って、見えない何かを見過ごしてないかな。見ないふりしていないかな。

自分自身が、今の自分に支援してほしいと本当に思えるのだろうか。

自分が支援を受ける立場になったときに、どんな言葉をかけてほしいんだろう。どんな助言をしてほしいんだろう。

なんとなく優しい言葉で全てを受け入れているように見せて、答えなんて出さずにうやむやに聞いてほしいんだろうか。

わかるよ。って言われながら、陰で自分の相談したことを誰かに言いふらしたりしてほしいんだろうか。

なんか違う。そうじゃない。

その人の人生で本当に助けてほしい部分はどこなのか。どうしたら変わるきっかけにできるのか。

障害があろうがなかろうが、自分の人生は自分だけのものです。後悔するもしないも、決めるのは自分自身。

どんな経験も出来事も、自分でどうやって乗り越えようか、プラスにしようか自分事で考えて、やってみて、成功もしくは失敗して、気づくことがあって、人間は成長すると思います。

それが自分の知識になって、経験になって、糧になって、後の世代に引き継がれていく。

そういう楽しさ、人生を楽しむことを、障害者だからといって無意識にでも奪ってはいけないと思いました。

うまくいかない、ぶつかってしまう、目には見えないことも多いからこそ、目には見えないものを見る努力をする必要があります。

その経験や体験、成功も失敗も含めて、すべてを通じてその人らしく生きていくことができるように。

自分の人生を自分で責任もって切り拓いていくことができるように。

その人の人生を、将来を、なりたい自分自身を、こちらの価値観で決めてはいけないことを痛切に感じました。

最後に

上記のことに自分で辿り着いてから、自分自身の支援に対する考え方が大きく変わりました。

私にとっての「支援」とは

一人一人が自分の人生に責任をもって自分自身で幸せな人生をつかみ取ることができるようになるには、あと何が必要かを本人と一緒に考えて納得してもらい、チャレンジしてみること

ちょっと長いですが。笑

こういう結論にたどり着きました。

もちろん、これがすべての答えではないですし、全く違う意見も多々あると思います。

それを踏まえて自分自身とかかわる人たちには、まず自分の支援の価値観について説明することを心掛けています。

皆さんの「支援」についての価値観は、どのようなものですか？

下記の問い合わせフォームよりご意見ご感想お聞かせください。

また、相談等も随時受け付けております。

支援者や障害当事者、ご家族の方、一般企業の障害者雇用のご担当でお困りの方等いらっしゃいましたら、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。