うまく話せないのは、あなたが優しすぎるからじゃないで すかね?〜会話のコスト構造のお話〜

夜、ふと布団の中で
「あー、今日の自分、また話が長かったな」
って凹むことありますよね。
もっとスパッと要領よく伝えられたらいいのに
どうしていつもこうなんだろうって。
そういう時って、大概「自分の性格が悪いんやな」とか
「自分はコミュ障だ」って、自分自身を責めてしまっていると思うんです。
「話が早い人」と自分を比べて、落ち込まなくていいんですよ
職場とかで「あの人は話が早いなあ」って褒められている人を見ると
なんだか自分がすごくダメな人間に思えてきたりします。
そういう人って、明るくて、テンポが良くて、
誰とでもすぐ打ち解けられるような、天性のコミュ力を持っているように見えますよね。
でもね、ふと周りを観察してると、案外そうでもないんですよ。
今日、うちの事業所に来たお客さんがそうだったんですけどね。
決してニコニコ愛想がいいわけじゃないのに
あっという間に打ち合わせが終わったんです。
その時、気づいたんです。
あの人たちってただ単に言葉の「無駄」を省いているだけなんじゃないかなって。
話が長くなってしまう時って、終わった後も相手の反応が気になって
靴の中で靴下が少し脱げているような
ちょっとした気持ち悪さがずっと残ったりしませんか。
あの感覚って、実は能力の差じゃなくて
ちょっとした会話の組み立て方の違いから来ている気がするんです。
それ、性格のせいじゃなくて「相手を思いやりすぎてる」だけかも
じゃあ、なんでうまく話せないのか。
……いや、ちょっと違うな。
ていうか、僕だってそうなんですけどね(笑)。
相手の顔色を見ちゃうと、どうしても言葉数が多くなっちゃう。
「失礼があったらどうしよう」
「誤解されたら嫌だな」
「いきなり本題に入ったら冷たいって思われるかも」
そうやって、相手への気遣いとか、優しさみたいなものを
言葉の端々にどんどんくっつけていく。
相手のことを思いやるからこそ、確認の往復が増えたり
前置きが長くなったりするんよ。
だから、あなたがうまく話せないのは、劣っているからじゃなくて
ただ相手に対して優しすぎるだけなんじゃないですかね。
なんでもかんでも頭に入れて気を配ろうとすると、パンクしちゃうと思うんですよね。
ちょっとだけ、言葉の「引き算」をしてみませんか
会話って、結局のところ「コスト」みたいなものだと思うんです。
気遣いや前置きは、相手に払っているコスト。
話が早い人は、そのコストを意図的に下げているだけなんですよね。
だから、どっちが正解ってわけじゃない。
時間をかけて話すことに喜びを感じる人も、絶対いますから。
でも、もしあなたが「疲れたな」って思っているなら少しだけ
積極的休暇をとるつもりで、言葉の「引き算」をしてみたらいいんじゃないですかね。
オンオフのバランス感覚と同じで、この人には結論だけ伝えよう
この人には少し雑談を交えようって、ぼちぼち調整していく。
失敗したっていいんです。
人は何回も失敗を繰り返して、ちょうどいい距離感を掴んでいく生き物なので(笑)。
性格の話じゃない。
コスト構造の話だ。
だから、もう自分の性格を責めるのは終わりにしましょう。
あなたがコミュ障なわけでも、頭が悪いわけでもない。
ただ、会話のコストをどこにかけるか、その設計図の引き方を知らなかっただけです。
設計図さえきちんと作ってりゃ、あとはなんとかなるなる、って思うんです。
今日はとりあえず、ゆっくり休んでくださいね。
明日から、ちょっとずつ着実に、自分のペースで引き算を試していけばいいんですから。
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