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春はあけぼの・・・

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いきものがたりスタッフの橋本です。

気温がぐっと下がり、冬の気候になってきましたね。

今回はちょっと趣向を変えた内容にしてみようかなと。

よろしければお付き合いくださいませ。

 

突然ですが、

私は歴史文学の中で、

春はあけぼの・・・

から始まる枕草子が好きです。

というのも、私は学生時代、古典が好きで、

古典だけは定期テストの点数が良かったんです(笑)

(他の点数は聞かないでください・・・(笑))

 

≪枕草子とは?≫

清少納言が感じる日常の

“をかし”(現代語訳:おもしろい)

を見つけて日記にしたものです

 

 

**********************

春はあけぼの・・・
夏は夜・・・
秋は夕暮れ・・・
冬はつとめて・・・

**********************

聞き覚えありませんか?

 

 

 

肌寒い冬の朝は、この詩が頭をよぎります。↓

 

 

「 冬はつとめて。
雪のふりたるはいうべきにあらず。

霜のいとしろきも、またさらでも、

いと寒きに、火などいそぎおこして、

炭もてわたるもいとつきづきし。

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、

火桶の火もしろき灰がちになりて、わろし。

 

 

もし今の令和に清少納言が生きていたら、こんな文章になります

 

 

「 冬はやっぱり早朝がいいよね! 

雪の降っているとまたさらに良い!

雪で一面真っ白になっている朝も、そうでじゃない朝も、

毎日寒い朝に、炭火などを急いでおこして、部屋に運んでいくのも、

冬の日の朝の風景にぴったり!!

昼になって、寒さがゆるんで暖かくなってくると、

火鉢の炭(火)は、厚く白い灰になっちゃう、、、

なんかいや。

 

 

寒がりな私からしたら、

冬はつとめて(冬はやっぱり早朝がいい)なんて思えません・・・!(泣)

そこを楽しめる清少納言は素敵だな~!と学生時代に思ったんです。

 

 

実は・・・

 

清少納言の生涯は決して幸せ満開ではなく、

不如意なこと辛かったことも多かったと言われています。

ですが、そうした影は「枕草子」には全く感じられないんです。

 

 

清少納言が書かなかったからという説もありますが、

摂関政治の不穏な政争のなかでも、持ち前の明るさで、

清少納言はのびやかに執筆を進めていたのかな、と。

 

 

清少納言の様に、訪れる不遇な境遇に不貞腐れず、

自分の心の主人公は自分という芯をもって日常の「をかし」をみつけ、

自分も周りの人も楽しめる人となれたらと思います(*^^*)

 

 

 

最後に、私のお気に入りの枕草子の一節を。

 

 

よろづのことよりも、情けあるこそ、
男はさらなり、女もめでたくおぼゆれ

 

 

我々は他人に幸福をわけ与えることにより、

それと正比例して自分の幸福を増加させるのだ。

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